二児の母で、三十八歳になる素子は、平凡な専業主婦だった。<br />だが、大学講師でメディアにも進出しているやり手の友人・ルミに強引に誘われ、彼女の事務所を手伝うことになった。<br />様々な出来事に翻弄されながらも、次第に仕事への意欲を覚える素子。<br />しかし、一方で平穏な家庭に影響が出始め……。<br />本格化した女性の社会進出を背景に、女性にとって仕事とは何か、人生の充実とは何かを描く。<br />