松山市の俳句祭りで、「血の匂い・怨念・死ぬ」といった言葉が詠み込まれた俳句が見つかった。<br />殺意を秘めた不吉な響きに、十津川警部は警戒を強め、過去の事件を洗い直した……。<br />やがて事故死とされた二つの事件が結びついた。<br />被害者は大学教授とOL。<br />何ら接点が見えない二人だが、実は俳句の同人誌仲間だった――。<br />復讐を仄めかす俳句が詠まれ、未曾有の殺人劇が開幕する長篇ミステリー。<br />