休日の銀座に、突然、蝶の大群が舞った。<br />蝶の舞い上ったあとには、聖書の言葉を刻んだブレスレットをはめた青年の死体があった。<br />これが、十津川警部の率いる捜査本部をきりきり舞いさせた連続予告自殺の始まりだった。<br />次々に信者の青年たちを自殺させる狂信的な集団。<br />その集団の指導者・野見山は何を企んでいるのか……。<br />‘現代の狂気’をダイナミックに描き出した力作推理長編。<br />