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四度目の氷河期(新潮文庫)

小学五年生の夏休みは、秘密の夏だった。
あの日、ぼくは母さんの書斎で(彼女は遺伝子研究者だ)、「死んだ」父親に関する重大なデータを発見した。
彼は身長173cm、推定体重65kg、脳容量は約1400cc。
そして何より、約1万年前の第四氷河期の過酷な時代を生き抜いていた――じゃあ、なぜぼくが今生きているのかって? これは、その謎が解けるまでの、17年と11ヶ月の、ぼくの物語だ。




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