動物のレプリカをつくる工場に勤める往本は、残業中の深夜、動くシロクマを目撃する。<br />だが野生のシロクマは、とうに絶滅したはずだった――。<br />不条理とペーソスの息づく小説世界、卓越したユーモアと圧倒的筆力。<br />選考委員の伊坂幸太郎、貴志祐介、道尾秀介から絶賛を浴びた、第二回新潮ミステリー大賞受賞作にして超問題作。<br />