狂四郎と千華は賢島の隠れ切支丹の館で豊臣遺産百万両の最後の鍵、小さな守り犬を得る。<br />狂四郎は単身、奈良を目指した。<br />佐賀闇斎、島津の忍者兄妹、死神九郎太、二刀流志村源八郎、忍者捨てかまり等難敵たちの巧緻な罠、執拗な攻撃を退け続けた狂四郎を待っていたのは、百人の鍛え抜かれた伊賀は名張の忍者軍団であった――。<br />百万両の謎がついに解き明かされる。<br />疾風迅雷の完結編。<br />