生活を立て直すため、大阪・堺市にある夫の実家「島市古道具商」へ引越し、義父・市蔵と同居をすることになった透子一家。<br />14年間、社会に出ていなかった透子は、慣れない店暮らしに失敗ばかり。<br />それでも道具や集う客の想いに触れて、透子もいつしか人生を見つめ直し始め――。<br />どこか欠けた人たちの瑕も、丸ごと受け入れてくれる場所。<br />古い町家で紡がれる、モノと想いの人情物語。<br />