演劇を通して世界に立ち向かう永田と、その恋人の沙希。<br />夢を抱いてやってきた東京で、ふたりは出会った――。<br />『火花』より先に書き始めていた又吉直樹の作家としての原点にして、書かずにはいられなかった、たったひとつの不器用な恋。<br />夢と現実のはざまでもがきながら、かけがえのない大切な誰かを想う、切なくも胸にせまる恋愛小説。<br />