これまで恋愛と無縁に生きてきた、遺伝子研究者の柴山と松永。<br />ある日、柴山は女子学生と恋に落ち、それを知った松永は、研究室から失踪した。<br />松永は「愛は遺伝子が決定する」という自らの理論を証明すべく、柴山で人体実験を企む。<br />一方、自らもまた、結ばれる確率が0%と判定された女性に、どうしようもなく心惹かれて……。<br />愛と理論の狭間で苦悶する、純真でせつない‘理系’恋愛小説。<br />