「お互いに会いたいという気持ちがあれば、絶対に会えますよ」。<br />すべてがデジタル化する世界で悟とみゆきが交わした、たったひとつの不器用な約束。<br />素性も連絡先も知らないまま、なぜか強烈に惹かれあう二人の、「アナログ」な関係が始まった。<br />いまや成立しがたい男女のあり方を描き、‘誰かを大切にする’とは何かを問いかける渾身の長編。<br />