四月、俺の未来は薔薇色に見えた。<br />浪人覚悟で受験した大学に合格、そこには面倒見のいい先輩と、あわよくば恋人がいて、大好きな漫画の話もできる、充実の日々があるはずだった。<br />だが、漫画サークル「パラディーゾ」に入った俺を待っていたのは、奇人・変人の先輩たちとの日々。<br />違う。<br />待ってくれ。<br />それに俺が気になるあの女の子は……。<br />漫画への熱き想いを描く、切なく甘い青春小説。<br />