1970年代、東京。<br />貧しくとも、ささやかな夢を分け合う二人の男がいた。<br />九州から単身上京、中華料理店で働く篤志。<br />身体がデカいのが悩みの彼は、店の先輩・勇のすすめでプロレスの世界に足を踏み入れる。<br />運を掴む篤志と、見放される勇、その間で揺れるユキ。<br />時を経て再会した三人は、何を得、何を失ったのか――? 青春の記憶を手繰り、夜の博多に漂うノスタルジック・ラブストーリー。<br />