夫を突然亡くしたアイルランドの専業主婦、ノーラ、四十六歳。<br />子供たちを抱え、二十年ぶりに元の職場に再就職したノーラが、同僚の嫌がらせにもめげず、娘たち息子たちとぶつかりながらも、ゆっくりと自己を立て直し、生きる歓びを発見していくさまを丹念に描く。<br />アイルランドを代表する作家が自身の母を投影した自伝的小説。<br />