小田原の北条氏を滅ぼし、天下統一の総仕上げとして奥州北端の九戸城を囲んだ秀吉軍。<br />その兵力はなんと15万。<br />わずか3千の城兵を相手に何故かほどの大軍を擁するのか。<br />その真意に気づいた城主九戸政実は、秀吉軍の謀略を逆手に取り罠をしかける。<br />あとは雪深い冬を待つのみ――。<br />跳梁する間者、飛び交う密書、疑心暗鬼、そして裏切り。<br />戦国最後にして最大の謀略「奥州仕置き」を描く歴史長編。<br />