深夜、同じ番号にかかった電話が、偶然全てつながった。<br />複数での会話が可能なことに気づいた5人の若者は、以来「混線クラブ」と称し、声だけの交遊を続けてきた。<br />そのメンバー、新野とみゆきが次々に死体で発見された時、残された3人は初めて顔を合わせ、事件の調査に乗り出した。<br />そして新野の同性愛、みゆきの売春などの秘密を知るのだが……。<br />孤絶した都会人の歪んだ病巣を描く。<br />