両親を亡くし、江戸時代から続く七夕の町に疎開した三姉妹。<br />次女・育子はそこで敗戦を迎え、進駐軍による町の変貌を目の当たりにする。<br />私利私欲に走る軍人たち、米兵にぶら下がる厚化粧の女。<br />日本はこのまま滅亡してしまうのか。<br />それでも復興した七夕祭りに商店街は活気づき、賑わいが蘇る。<br />自立の道を探しつつ、淡い恋に心ときめかす育子の青春の日々。<br />著者の自伝的小説。<br />