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捨ててこそ 空也(新潮文庫)

平安時代半ば、醍醐天皇の皇子ながら寵愛を受けられず、都を出奔した空也。
野辺の骸を弔いつつ、市井に生きる聖(ひじり)となった空也は、西国から坂東へ、ひたすら仏の救いと生きる意味を探し求めていく。
悪人は救われないのか。
救われたい思いも我欲ではないか。
「欲も恨みもすべて捨てよ」と説き続けた空也が、最後に母を許したとき奇跡が起きる。
親鸞聖人と一遍上人の先駆をなした聖の感動の生涯。
※文庫版に収録の「虚実のおもしろさ、仏教の核心」(ひろさちや)は、電子書籍版には収録しておりません。




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