コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。<br />江戸以来外界から遮断されている‘荻島’には、妙な人間ばかりが住んでいた。<br />嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。<br />次の日カカシが殺される。<br />無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて。<br />未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか? 伊坂幸太郎、伝説のデビュー作見参!