顔のない裸体たち
赤いロープで縛られ、四つん這いになっている女。
顔にはモザイクがかけられているが、間違いなくこれは私――! ごく平凡な女教師・吉田希美子は、出会い系サイトで知り合った男との行為にのめり込んでいく。
男の趣味は、自らの性行為の撮影。
アパートの駐輪場、大阪城、新幹線のトイレの中……あらゆる場所での淫らな行為がアダルトサイトに投稿されていた。
しかし顔にはモザイクがかかっていて、誰にもわからないはずだった。
事件が起きるまでは……。
芥川賞作家が過激な描写でネット社会の罠を描いた問題作。
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