大好きだった彼が死んでしまった。<br />わたしではない女の子と一緒に――。<br />それからわたしは玄関でしか眠れなくなった。<br />辛くて、悲しくて、泣いて、喚いて……もう自分は二度と笑えないのではないかと思っていたのに。<br />彼が死んでから一年かそこらで、わたしは他の男の子と付き合い始めた。<br />待つと言って送り出したのに待たなかった。<br />だって生きていかなきゃ――。<br />深い悲しみの後に訪れる、静かな愛と赦しを描く、苦しいくらいピュアなラブストーリー。<br />