している行為は同じなのに、健と先輩とは何もかもが違う。<br />唇も手も指もすりつける肌も、ただただ気持ちがいい。<br />親が帰ってくるまでの数時間、私たちはベッドで求め合う。<br />あたらしく試したディープ・キスは、立ち上がれないほどに私をめろめろにして……。<br />恋人じゃない、一番気楽で、最高のパートナー。<br />頭をからっぽにして、最後まで浸っていられるのは相手が幼なじみだからこそ。<br />さらっと理知的な語り口、読後がさわやかな第2回R-18文学賞優秀賞受賞作。<br />