夏休みを迎える終業式の日。<br />先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。<br />きい、きい。<br />妙な音が聞こえる。<br />S君は首を吊って死んでいた。<br />だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。<br />一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。<br />「僕は殺されたんだ」と訴えながら。<br />僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた。<br />あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休み。<br />