「俺いま、すごくやましい気持ち……」わたしが好きになったのは、背が高く喉仏の美しい桐原。<br />あの日々があったから、そのあと人に言えないような絶望があっても、わたしは生きてこられた――。<br />ひりひりと肌を刺す恋の記憶。<br />出口の見えない家族関係。<br />人生の切実なひと筋の光を描く究極の恋愛小説。<br />R-18文学賞読者賞受賞作。<br />