事故で婚約者を喪った額装師・奥野夏樹。<br />彼女の元には一見額装不可能で、いわくありげな依頼ばかりやってくる。<br />ヤドリギの枝、小鳥の声、毛糸玉にカレーポット――。<br />依頼人の心に寄り添い、時にその秘密を暴いてしまう夏樹。<br />表具額縁店の次男坊・久遠純は、夏樹の作品の持つ独特な雰囲気に惹かれ、彼女自身にも興味を持つが。<br />