寺の離れで「なんでも屋」を営む俺の叔父さん。<br />家族には疎まれているが、高校生の俺は、そんな叔父さんが大好きだった。<br />鬱々とした霧に覆われた町で、次々と発生する奇妙な殺人。<br />事件の謎を持ちかけると、優しい叔父さんは、鮮やかな推理で真相を解き明かしてくれる――。<br />精緻な論理と伏線の裏に秘された、あまりにも予想外な「犯人」に驚愕する。<br />ミステリ史上に妖しく光り輝く圧倒的傑作。<br />