62歳から12歳まで、10歳ずつ年の違う6人の男たちを主人公に、その父母や祖父母まで遡るそれぞれの人生を描いて、敗戦、高度経済成長、オイルショック、昭和の終焉、バブル崩壊、二つの大震災を生きた日本人の軌跡を辿る。<br />戦後日本の行き着いた先である現代のありようを根底から問い直す、畢生の長篇小説。<br />作家デビュー40周年記念作品。<br />