一九六七年ニューヨーク。<br />文学を志す大学生は、禁断の愛と突然の暴力に翻弄され、思わぬ道のりを辿る。<br />フランスへ、再びアメリカへ、そしてカリブ海の小島へ。<br />章ごとに異なる声で語られる物語は、彼の人生の新たな側面を掘り起こしながら、見えざる部分の存在を読む者に突きつける。<br />事実と記憶と物語をめぐる長篇小説。<br />