この病院には深い闇が潜んでいる――。<br />北海道から研修医として東京の総合病院にやってきた森永慧介は着任早々、不審を抱く。<br />入院点数の付け替え、いびつな診療体制、連続する高齢入院患者の不可解な急死、そして若い女性患者の自殺。<br />同期の女医と共に真相解明に動きはじめた矢先、慧介にも魔の手が忍び寄る。<br />神奈川での入院患者連続不審死事件を予見したと絶賛された医療サスペンス長編。<br />(解説・堀井憲一郎)