大手電機企業が発表した巨額の「不適切会計」。<br />捜査二課の小堀秀明は、背後に一人の金融コンサルタントの存在を掴む。<br />男の名は、古賀遼。<br />貧しい炭鉱街の暮らしから妹を救うため、体力頼みの場立ち要員として証券会社に就職。<br />狂乱のバブルを己の才覚のみでのし上がった古賀は、ある事件をきっかけに復讐を始めるのだった――。<br />欲望に踊らされた男たちの終わらない闘いを描く経済サスペンス。<br />(解説・磯山友幸)