奇譚蒐集録―弔い少女の鎮魂歌―(新潮文庫)
大正二年、帝大講師・南辺田廣章(みなべだこうしょう)と書生・山内真汐(やまうちましお)は南洋の孤島に上陸した。
この島に伝わる‘黄泉(よみ)がえり’伝承と、奇怪な葬送儀礼を調査するために。
亡骸の四肢の骨を抜く過酷な葬礼を担う「御骨子(ミクチヌグヮ)」と呼ばれる少女たちは皆、体に呪いの痣(あざ)が現れ、十八歳になると忽然と姿を消す。
その中でただひとり、痣が無い少女がいた。
その名はアザカ。
島と少女に秘められた謎を暴く民俗学ミステリ。
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