誰にだって秘密はある。<br />後悔もある。<br />欲望もある。<br />嘘だってつく。<br />この人がいなくなればと思うことだって、一度くらいはきっとある――。<br />十代、二十代、三十代、そして四十歳になろうとする現在。<br />四つの時間軸を縦横無尽に行き来して描かれる、残酷にして誠実な青春の残滓。<br />大人は判ってくれないと思っていたあなたへ。<br />この小説は胸にくる。<br />