なんでも三十八文の「みとや」。<br />お瑛はひとりで商いを切り盛りすることになり、兄・長太郎が残した仕入帖を開き、小間物屋や工房を訪ね歩く。<br />頑固な指物職人の親方に冷たくあしらわれたお瑛は、長太郎のある願いを知ることに……。<br />三十八文の品物に秘められた謎と縁を描く連作、好評時代小説シリーズ第三弾。<br />