自らの父をモデルにした松坂熊吾の波瀾の人生を、戦後日本を背景に描く自伝的大河小説「流転の海」。<br />昭和四十二年、熊吾が五十歳で授かった息子・伸仁は二十歳の誕生日を迎える。<br />しかし熊吾の人生の最期には、何が待ち受けていたのか。<br />妻の房江は、伸仁はどう生きていくのか。<br />幸せとは、宿命とは何だろうか――。<br />感動の最終幕へ。<br />