将軍綱吉の世に鍼灸道を確立し、御典医にまで登りつめた検校・杉山和一。<br />しかし彼には、捨てるに捨て切れぬもう一つの貌があった。<br />ゆくりなき剣の跳躍が生んだ仇討の連鎖。<br />それが老境に至るまで尾を引こうとは……。<br />伝説のカリスマを、自らも鍼灸医である著者が、そのスキルをふんだんに盛込んで描く長編時代サスペンス。<br />