どん底に生を受け、殺人を犯し、脱獄を果たした、ナサニエル・ヘイレン。<br />奇妙なシリアル・キラーと旅を共にし、新たな倫理を打ち立てながら悩める者を解き放つ。<br />彼らを追うのは白聖書派の使徒、ネイサン・バラード。<br />文明崩壊後の北米を駆ける傑作ロードノベルにして、‘食人の神’黒騎士(ブラックライダー)の穢土(えど)降臨を描く、未来世紀の神話。<br />頁を開け――物語の奔流にその身を任せよ。<br />中央公論文芸賞受賞作。<br />(解説・吉野仁)