バブルのあぶく金を掴み、順風満帆に過ごしてきたはずだった。<br />やがて事業は破綻し、境界性人格障害(ボーダー)の娘を連れた大西浩平は東北で土木作業員へと転身。<br />再起を賭し、津波避難タワー建設へ奔走するも、それは奈落への序章に過ぎなかった。<br />圧倒的な孤独、極限の恐怖、そして、絶望の頂へ――。<br />あなたは、この現実を直視できるか。<br />