珊瑚礁のまわりで群れをなす魚のように、導きあう男たちが夜の底をクルーズする――。<br />ゲイであること、思考すること、生きること。<br />修士論文のデッドラインが迫るなか、動物になることと女性になることの線上で悩み、哲学と格闘しつつ日々を送る「僕」。<br />気鋭の哲学者による魂を揺さぶるデビュー小説。<br />