彼は江戸時代における隠れたシャアロック・ホームズであった――。<br />雪達磨の中から発見された死体。<br />通行人を無差別に殺し続ける‘槍突き’。<br />江戸の難事件に立ち向かうは、神田三河町に居を構える岡っ引・半七。<br />殺人、怪異、怪談。<br />彼の推理はすべての不可思議に真実の光を当てる。<br />今なお古びない捕物帳の嚆矢にして、和製探偵小説の幕開け。<br />全六十九編の中から宮部みゆきが選んだ傑作集。<br />