この本の中心に位置付けられている「グスコーブドリの伝記 魔の一千枚」。<br />/書き手と読み手、虚構と現実、過去と未来、そして現在、あらゆるボーダーを溶かして、物語は進む。<br />/それは小説家・古川日出男の狂気を通過するような体験だった。<br />呆然とする以外になかった。<br />/しかし、いま、美しく静かな決意に満ちている。<br />――後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)