山形十九万石を治める最上義光の愛娘で東国一の美少女と称される駒姫は、弱冠十五歳にして関白秀次のもとへ嫁ぐこととなった。<br />が、秀次は太閤秀吉に謀反を疑われて自死。<br />遺された妻子には非情極まる「三十九人全員斬殺」が宣告された。<br />危機迫る中でも己を律し義を失わない駒姫と、幼き姫に寄り添う侍女おこちゃ。<br />最上の男衆は狂気の天下人から愛する者を奪還できるか。<br />手に汗握る歴史小説!(解説・縄田一男)