新たに誘拐されたのは上院議員の娘だった。<br />捜査当局をはさみ、犯人の特定をめぐって議員とレクターとの間で取引きが進行する。<br />だが、その過程でレクターは秘かにある計画を練っていた。<br />一方、クラリスはレクターとの会話を咀嚼し、犠牲者の身辺を洗うことで、しだいに‘バッファロウ・ビル’に肉薄してゆく――。<br />稀代の‘悪’と対峙し、内なる暗黒とも戦う彼女が迎える壮絶な終幕。<br />