ピカソやゴッホ、マティスにモネ、そしてセザンヌ。<br />市美術館の珠玉のコレクションに、売却の危機が訪れた。<br />市の財政破綻のためだった。<br />守るべきは市民の生活か、それとも市民の誇りか。<br />全米で論争が過熱する中、一人の老人の情熱と一歩が大きなうねりを生み、世界の色を変えてゆく――。<br />大切な友人や恋人、家族を想うように、アートを愛するすべての人へ贈る、実話を基に描かれた感動の物語。<br />(解説・鈴木京香)