校内放送のCreepを聴きながら、屋上のドアノブで首を吊ってナンバーズの数字を見ようとしていた昼休み、親友の天ヶ瀬が世界を壊す未来を見た。<br />彼の顔を見ると、僕は胸が苦しい。<br />だから、どうしても助けたいと思った――。<br />いじめ、虐待、愛する人の喪失……。<br />死にたいけれども死ねない僕らが、痛みと悲しみを乗り越えて「青春」を終わらせる物語。<br />生きづらさを抱えるすべての人へ。<br />