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君が夏を走らせる(新潮文庫)

ろくに高校に行かず、かといって夢中になれるものもなく日々をやり過ごしていた大田のもとに、ある日先輩から一本の電話が入った。
聞けば一ヵ月ほど、一歳の娘鈴香の子守をしてくれないかという。
断り切れず引き受けたが、泣き止まない、ごはんを食べない、小さな鈴香に振り回される金髪少年はやがて――。
きっと忘れないよ、ありがとう。
二度と戻らぬ記憶に温かい涙あふれるひと夏の奮闘記。
(解説・あさのあつこ)




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