私立探偵ブルーは奇妙な依頼を受けた。<br />変装した男ホワイトから、ブラックを見張るように、と。<br />真向いの部屋から、ブルーは見張り続ける。<br />だが、ブラックの日常に何の変化もない。<br />彼は、ただ毎日何かを書き、読んでいるだけなのだ。<br />ブルーは空想の世界に彷徨う。<br />ブラックの正体やホワイトの目的を推理して。<br />次第に、不安と焦燥と疑惑に駆られるブルー……。<br />’80年代アメリカ文学の代表的作品!(解説・伊井直行/三浦雅士)