僕の考えていることが本当に正しいかどうか、わからない。<br />でもこの場所にいる僕はそれに勝たなくてはならない。<br />これは僕にとっての戦争なのだ。<br />「今度はどこにも逃げないよ」と僕はクミコに言った。<br />「僕は君を連れて帰る」僕はグラスを下に置き、毛糸の帽子を頭にかぶり、脚にはさんでいたバットを手に取った。<br />そしてゆっくりとドアに向かった。<br />(本文より)