小学校でも友だちをつくれず、居場所のない少女は、母親の勤めるマッサージ店の片隅で息を潜めている。<br />お客さんの「こわれたところを直している」お母さんは、日に日に苦しそうになっていく。<br />カーテンの向こうの母親が見えない。<br />少女は願う。<br />「もうこれ以上お母さんの変がどこにも行かないように」。<br />