顔も見知らぬ許婚同士が、十数年の愛情をつらぬきとおし、藩の奸物を討って結ばれるまでを描いた『朝顔草紙』。<br />徳川四天王、本多平八郎と同姓同名の臆病な青年武士が、戦場で名乗りをあげるたびに敵の第一目標とされ、あわてて逃げ出すという滑稽な設定の『違う平八郎』。<br />いずれ劣らぬあわて者同士主従の不思議な心の通いあいを描いた『粗忽評判記』。<br />ほかに『義理なさけ』など全12編。<br />
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