幼子の名はミハル。<br />産廃処理場に放置された冷蔵庫から発見された、物言わぬ美少女。<br />彼女が寺に身を寄せるようになってから、集落には凶事が発生し、邪気に蝕まれていく。<br />猫の死。<br />そして愛する母の死。<br />冥界に旅立つ者を引き止めるため、ミハルは祈る。<br />「アミダサマ!」――。<br />その夜、愛し愛された者が少女に導かれ、交錯する。<br />恐怖と感動が一度に押し寄せる、ホラーサスペンスの傑作。<br />