真一郎の亡き友が遺した見事な庭園で、友の美しい義母が妖しく微笑む。<br />恋の行く末にたちこめる暗雲。<br />そんなとき、祖母から届いた翡翠の蛇は、嘆く雫石に新しい時の到来を告げる。<br />孤独の底で未来を見つめる楓、そして身を捨てて楓を支える片岡さん。<br />雫石がふたりと結んだ絆の強さと、自分の運命に気付くとき、眠っていた力が再び輝く。<br />ライフワーク長編はいま深遠なるクライマックスへ!